ステージャー

今住んでいるコンドミニアムを売ることにしたのですが、家を売る手助けをしてくれる「ステージャー」という職業の人に初めてお目にかかった。どんなことをしてくれるのかというと、とっちらかっているおうちをステキなモデルハウスに仕立ててくれるのです。
まず私たちに課された宿題は「必要のないものを処分すること」。これは大小、古い新しい、たくさんあるのですが、途中でギブアップしてしまわないように「一部屋ずつとりくんでいきなさい」とのアドバイス。

今後必要かどうかわからない、捨てるのはもったいないなど悩むものもたくさんある。そういう場合にはABCのハコを作ることを勧められた。Aはとりあえず手放したくない。倉庫に入れておいて、1年たってまったく使わなければ処分しようというもの。Bはグレッグズリスト(売ります買いますサイト)などで売るもの Cドネーション(寄付)するもの とハコ別に分けておけば、処分する時にはもう悩まずにさっとできてしまう。

それから、倉庫を借りること。たくさんある倉庫会社の中でもきれいで安いところを見つけた。倉庫には、日々の生活には必要ないけれど持っておきたいもの (たとえば クリスマスツリーとか、冬用ブランケット、家族のアルバム、扇風機、ハンドバック、スーツケース、本など)を移した。

オープンハウスの時には、家の中になるべく物を置かず、すっきりしていたほうがよい。個人的な写真も置かない。というのが重要らしい。
古くて汚い家具は思い切って処分したり、雑誌は図書館に寄付し、本は古本屋に売った。そうしていくうちに家の中がずいぶんすっきりした。

ステージャーの人は特別な洗剤や道具を持ってきてキッチンのさびや油汚れの大掛かりな掃除をしてくれた。私もできる範囲で網戸をあらったり、カーペットのしみとりをした。
ペンキ塗りはすべて任せてしまったけど、この作業がいちばん大変だったみたい。
プロの掃除の腕にも感心したけども、彼女が最期にするステージング(演出)がすごかった。

ベッドルームの電気スタンド、ベッドカバー、バスルームのタオル、バスマット、子供部屋の壁掛け、子供用バスルームのタオル、リビングの鏡、絵、カーテン、ラナイの植木、などいろんなものを私たちの代わりに買ってきてくれたのですが、ペンキ代も込みで$1000以内という私たちのわずかな予算ですごくステキなものばかり買ってきてくれたのです。ほとんどのものがセール品。私たちが外出している数時間の間にすべて持ち込み、装飾し、帰ってきた私たちをあっとおどろかせてくれました。まるでTVのリフォーム番組のようでした。

ステージャーってステキな仕事だなあ~。

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